この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
ご相談者の方は、収入減少により借入額が増加し、その後返済が厳しくなってしまったことから相談に訪れました。相談にいらっしゃった時にはいわゆる「自転車操業」状態になっており、将来的な収入増加の目途も立たなかったため、自己破産が相当と思われる事案でした。ただ、ご相談者の方は、過去に一度破産をした経験があり、2回目の破産に対して不安を抱えていらっしゃいました。
解決への流れ
家計状況的に破産手続きが相当であったことや、1回目の破産から相当期間経過しており法律上の申立要件は充たしていたことから、再度の免責許可を目指して二回目の破産申立を行うことになりました。申立てに際しては、特に裁判所から指摘を受けることが想定される事項について丁寧な報告書を提出し、無事に免責許可を受けることができました。
ご来所時、2回目の破産申立であるため非常に不安気な様子だったのが印象的でした。ただ、家計の状況的に自己破産以外の手続きが取り難い状態だったため、できる限り丁寧な報告書作成、対応をすることで再度の免責許可を目指すことになりました。ご相談者の方自身が必要書類の準備や面談に非常に迅速に応じてくださったため、受任後半年程度で無事に免責許可を得ることができました。過去の破産歴は初めての破産の場合よりフォローすべき点が多くなりますが、必要な対応を誠実に行えば免責を受けられる可能性は高くなりますので、専門職に相談することをお勧めします。